美肌効果を阻害し、私達の体を老化させる大きな原因の1つに「活性酸素」があります。活性酸素は生活の乱れストレス、暴飲暴食、お酒、タバコなどが原因で発生するのですが、これ以外のも老化の原因になるものがあります。

それはズバリ「サイトカイン6」という衰退ホルモンです。しかし、このサイトカインには2種類あり、若返りを促進するものもあります。それは「サイトカイン10」です。

私達の体はこの2つのホルモンからの影響で新陳代謝を行っています。そしてそれぞれの分泌量のバランスによって、老化の状態か、あるいは若返りの状態かが決まってくるのです。

では、サイトカイン10だけ生成されるようにすれば、どんどん若返っていくのかと思ってしまいますが、実際のところはそうではありません。

サイトカイン6は単純に細胞を破壊するのではなく、日々の生活の中で破壊された細胞を除去し、新しい細胞が生まれるスペースを作る働きがあるのです。つまり、サイトカイン6の働きがあるからこそ、サイトカイン10のホルモンが活動し、若返りへの活動が始まるわけです。

ある調査では、有酸素運動にて脈拍数が最高脈拍数の65%ぐらいになるとサイトカイン6の分泌量が急激に増えます。そしてある一定量に達すると、それがきっかけとなって、若返りホルモンであるサイトカイン10が自動的に分泌されるようになります。

このホルモンバランスの変化により、若返りホルモンが体内を駆け巡るようになるんですね。有酸素運動を行うと後半ぐらいに爽快感が生まれることがありますが、これはもしかすると、サイトカイン10が働いているのかもしれませんね♪

皮脂は天然の保湿剤

「洗顔のし過ぎは、あまり良くない。」

スキンケアの雑誌や書籍を読んでみると、このような表現をよく見かけますね。

私達のお肌の表面にある皮脂は、肌の潤いを保ったり、ホコリや異物、細菌などがお肌に侵入してくるのを防ぐ役割を果たしています。過剰に洗顔をすると、このお肌のバリア機能である皮脂まで取り除いてしまうために、健康上良くないのですね。

お肌は常に新陳代謝を繰り返しており、内側から新しい角質が出来て、古くなった角質が剥がれていきます。新しい角質が上に上がってきたら、一番表面にある角質が剥がれ落ちるとサイクルを繰り返しています。

過剰に洗顔を行うことで、この表面の角質が自然に剥がれ落ちるのよりも早く取り除かれてしまう場合もあります。こうなるとお肌表面の水分の蒸発が早くなり、肌のキメが乱れてきて水分も蒸発しやすくなり、乾燥しやすくなります。

お肌のバリア機能である皮脂だけでなく、角質層までも削り取って、外界からの刺激に弱い乾燥肌になってしまう・・・。過剰な洗顔には、このような危険性があるんですね。

洗顔は、朝晩1回ずつで十分です。1日に何度も洗顔をするのは、出来るだけ控えておきましょう。

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皮膚付属器官のそれぞれの働き

私達のお肌は、表皮や真皮以外にも、毛や皮脂腺、汗腺などがあり、それぞれが健康的なお肌を維持するためにしっかり働いています。

皮脂腺

皮脂を分泌している分泌腺が「皮脂腺」です。本来は毛の保護目的であったと考えられており、思春期に性ホルモンの増加と共に発達していきます。そして皮脂の活動が活発になり、毛穴に皮脂や汚れが溜まってしまうとニキビの原因になります。

私達の皮膚には、頭皮だけでなく、腕や足にも毛(うぶ毛)が生えています。頭の毛は脳を守るためですが、体の毛は人間の進化の過程の名残であるという声があります。体毛の濃さは遺伝の影響が大きいと考えられています。髪の毛やひげなどは、美容上とても重要な要素を持っています。

汗腺

体の表面の各部分にある、汗を分泌する分泌腺です。汗を出すことで体表を冷やして、体温の調節をしています。汗腺には、脇の下にあって若干濃厚な汗をかくアポクリン汗腺と、水分と塩分が大部分を占める汗をかくエクリン汗腺の2種類があります。脇の下のアポクリン腺が活発になりすぎると、体臭のトラブルになる場合があります。

感覚器官

皮膚のは、外界の刺激に対して敏感に察知する感覚器としての役割もあります。皮膚感覚の感度は皮膚の部位によって異なっており、個人差もあるようです。手の指では触覚についての感度がとても高くなっています。エステティシャンはこの手を使ってお客様の肌状態を察知し、適切なお手入れを行っていきます。