皆様ご存知かもしれませんが、髪の毛は一定の周期で生まれ変わっています。

髪の毛は通常約10万本あると言われており、それぞれに毛周期というサイクルがあります。毛周期は、成長期、休止期、退行期の繰り返しです。

成長期

成長期の期間は約2~7年あります。この時期は毛母がさかんに細胞分裂を繰り返し、ぐんぐんと上方へ伸びていきます。そして表皮から外に押し出されて、髪がどんどん伸びていく状態です。最初は産毛のような毛でも、成長し続けるにつれて太く元気な毛になっていきます。ちなみのこの時、髪の毛は1日に0.3mm~0.4mm伸びています。

退行期

退行期の期間は1~2週間と、とても短いです。この時期に毛乳頭と毛母が離れ、毛の成長が止まります。また毛根も弱っていき、次第に上方へ押し出されていきます。

休止期

この期間は約3~4ヶ月あります。毛母細胞の細胞分裂が完全に止まります。そして自然に髪の毛が抜け落ちることになります。ちなみに、この休止期で抜け落ちる髪の毛の本数は、1日に70本~120本と言われています。

健康な髪の毛は、1本1本がこのようなサイクルの元で生まれ変わっているんですね。

抜け毛の量は季節によって変化するもの

私達の髪の毛にはそれぞれ毛周期というヘアサイクルがあり、一定期間生え続けた後は自然に抜け落ちていきます。そして、そこからまた新しい髪の毛が生えてきて、一定期間成長し続けるのが正常なヘアサイクルです。

毛髪は全部で10万本ぐらいあると言われており、正常なヘアサイクルによって抜ける髪の毛は、1日60本~80本程度だと言われています。

しかし、抜け毛の数は毎日一定ではなく、食生活や体調、受けた紫外線の量、気温、季節、湿度などの影響で変化します。

そして、これらの項目の中でも多くの人に共通しているんが、季節による抜け毛の量の変化です。

一般的に、男性でも女性でも、季節が秋に差し掛かってくると、抜け毛が増えると言われています。考えられる理由は以下のとおりです。

1.夏は紫外線が強烈であり、頭皮が傷んでしまう

2.気温の上昇による汗をかきやすくなり、細菌やカビが繁殖しやすくなる

夏に受けたダメージによって、秋に抜け毛が増えるという話ですね。その他、夏はイベント等で食べすぎや飲み過ぎをしてしまうケースも多く、そのような食生活の影響からも、抜け毛は増えやすくなります。

このため、秋口の抜け毛を減らすためには、風通しの良い帽子などをかぶって紫外線を防いだり、栄養バランスのとれた食生活を心がけることが大切ですね。

また、秋に次いで2番目に抜け毛が増える季節は、5月~6月にかけての時期です。この時期は夏に向けて温かくなる時期であり、気温の変動に対して肌の機能が追いつかなくなることがあります。このため、皮脂に分泌が過剰になったり、水分が失われてカサついたりします。

さらに、五月病という言葉がある通り、新しい環境に慣れることができず、ストレスによって抜け毛が増えるケースもあります。

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紫外線から髪を守るために

紫外線対策というとお肌に目がいきがちですが、髪も肌と同じように、紫外線のダメージを受けています。

また、海の場合は髪を傷める原因が紫外線だけではありません。海水の塩分も髪を傷めています。髪についた塩分は脱水作用のような働きをして、髪の内部から大切な水分や脂分が失われてしまっています。

じゃあ海に入らなければ良いのでは?と思ってしまいますが、海からの潮風に長時間あたるだけでも、髪はダメージを受けているものです。海に行くと髪は肌が若干違う状態になる感覚を感じた人も、少なからずいらっしゃると思います。

このため、海に行った日の夜は、いつもより丁寧にシャンプーして、念入りにトリートメントを行うようにしましょう。

紫外線から髪を守る方法

UVカット効果のあるスタイリング剤を使う

スタイリング剤やトリートメント剤の中には、紫外線カット効果があるタイプがあります。帽子や日傘を使えないときに、活用するようにしましょう。

帽子や日傘を利用する

黒や紺色の日傘や、つばの広い帽子をかぶって、物理的に紫外線をカットします。

3段階でダメージケアを行う

ジャンプー後に保湿効果の高いリンスを使います。さらに、週に2回程度はトリートメントやヘアパックで、髪の内部にうるおいやタンパク質を補給します。外出前には、髪のコーティング剤をなじませてキューティクルを保護しましょう。