ある製薬会社が行った調査結果では、男性型脱毛症(AGA)の人は、成人男性の約30%に上るそうです。人数に換算すると、1260万人。その内何らかのケアを行ったことがある人は、650万人もいるそうです。

テレビCMでカツラや育毛剤のCMが放送されているのを良くみかけますが、実に多くの男性が髪の毛のついて悩んでいることがわかります。

男性型脱毛症、別名AGAは、男性ホルモンと大きく関わっていることは判明しているのですが、それだけが原因で起こるものではありません。生活習慣やストレスなど、色々な要因が引き金になって、進行していきます。

AGAは進行型の症状なので、一度スイッチが入るとどんどん進行していきます。

しかしながらケアを早く始めれば始めるほど改善が期待できるので、AGAだと気付いたら、早めに対策を実践していきましょう。

<男性型脱毛症>

男性型脱毛症には、5つのパターンがあります。

M型 ⇒ 額の両脇の生え際部分から薄くなっていきます。

U型 ⇒ 額の中央部分から薄毛が後退していきます。

O型 ⇒ 頭頂部から薄くなっていきます。

混合型 ⇒ 額の方からと、頭頂部の両方から薄くなっていきます。

日本人はO型の男性型脱毛症になる場合が多いのですが、耳の上から後頭部にかけては髪の毛が残ります。

実は、男性ホルモンは、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多く存在する特殊な酵素と結びつくと、脱毛を促進する物質を作り出します。このため、男性型脱毛症は、額や頭頂部から薄くなってくるのです。

しかし、後頭部から耳の上にかけては、脱毛を促進する物質を受け止めるものが無いため、脱毛しないようになっています。

ジヒドロテストロン(DHT)は毛の成長を妨げる

私達の髪の毛は、何も問題が無ければ普通に成長し続けるものです。しかし、何かしらの悪玉物質などが生成されてしまうと、髪の毛の成長が阻害されてしまいます。その悪玉物質の代表格が「ジヒドロテストロン(DHT)」です。

まず、髪の毛1本1本の根元には、毛乳頭があります。毛乳頭の周囲には毛母細胞があり、栄養素が取り込まれることで細胞が分裂して、髪の毛が成長していきます。

毛乳頭から毛母に対しては、髪の毛の成長を促進させるためのシグナルのようなものが定期的に送られています。

しかし、このジヒドロテストロンという物質は、この発毛・育毛シグナルを邪魔してしまいます。つまり「髪の毛を成長させよ!」という指令をシャットアウトしてしまうので、毛母で活発な活動が行われなくなってしまいます。

すると次第に髪の毛は十分に成長することができなくなり、細く柔らかい毛になって、十分な成長期を全う出来ずに抜け落ちてしまいます。

ジヒドロテストロンは、男性ホルモンの一種「テストロン」という物質が変化したものです。

このジヒドロテストロンに反応してしまうかどうかは、遺伝的な体質によって異なります。つまり、ジヒドロテストロンの影響を受けやすい人とそうでない人が、遺伝的に決まっているのですね。

ジヒドロテストロンに一度でも反応してしまうと、毛の成長はどんどん止まってしまい、男性型脱毛症になります。

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薄毛になる原因を排除する

育毛や発毛を継続的に続けていくためには、まずは薄毛やハゲになる原因を取り除くことが大切です。

原因を取り除かずに高級は育毛剤をつけても、効果が半減してしまいます。

薄毛の原因として大きいのが、生活習慣やストレスですね。

生活習慣については睡眠不足や運動不足、食生活の乱れなどが上げられます。この中でも睡眠不足と食生活における栄養バランスの乱れは大きいです。

この2つがNGだと、髪は元気に成長してくれません。

そして、社会人にとって大きな問題がストレスです。過去の人気ドラマの主人公、半沢直樹もきっと大きなストレスを抱えているかもしれませんね。まあ彼の場合は、そのストレスも跳ね除けるぐらいのやる気や正義感が溢れていますが。

話が脱線してしまいましたが、ある程度のストレスは社会生活においては仕方の無いものです。なので、そのストレスをいかに溜めないか、またはかわしていくことが重要だと思います。

どうしてもストレスが溜まってしまう生活から抜けられない場合は、自分なりのストレス解消法を見つけてみましょう!

 

良質な生活習慣が育毛環境を整える

髪の毛を健やかに育てていくために欠かせないものの1つが「良質な睡眠」です。

睡眠時間は人によって違いますが、しっかりと熟睡することが大切です。ただし、毎日の睡眠時間が5時間以下の場合は、薄毛や脱毛に影響が出てくると言われています。

さらに、偏った食事や栄養不足の状態を長く続けたり、ダイエットのし過ぎなども、髪の毛の成長スピードや太さなどに影響を及ぼします。また、食事内容も大切ですが、食事の時間も関係があるようです。

タバコは抹消の神経を収縮し、毛根の周囲の血流を悪くする恐れがあります。さらに、DNAも傷つける可能性もあるようです。

もし薄毛や脱毛で悩んでいる場合は、タバコはできるだけ止めるようにしましょう。どうしても止められないのなら、1日5本までにするなど、できるだけ少ない本数の制限を設けておきましょう。喫煙することで髪の毛が元気になってきたという人もいます。

そして現代社会のおける大きな薄毛の要因が、ストレスです。精神的なストレスや不規則な生活からくるストレスは、自律神経のバランスを崩して血管を収縮させ、栄養が供給されにくくなって、頭皮の状況を悪化させると言われています。ストレスはできるだけ溜めないで、溜まっても発散に努めるようにしましょう。

もし、どうしても睡眠時間が確保できない場合は、せめて食生活だけは充実させましょう。1日3食は決められた時間に食べ、メニューの栄養バランスにも注意します。睡眠不足の上に食生活のバランスが悪いと、一気に薄毛を促進させることになりかねません。

食事は同じ食材のものを繰り返して利用せずに、できるだけ色々な種類の食材を選ぶようにしましょう。今日は人参と玉ねぎ、豚肉、キャベツを食材として利用したら、翌日はお魚、ほうれん草、ネギ、ブロッコリー、リンゴを食べるなど、バラエティー豊かな食材を選びましょう。