レスベラトロールは、サーチュイン遺伝子を活性化できると言われています。

では一体、サーチュイン遺伝子とは何なのか?

いろいろと文献を調べたところ、サーチュイン遺伝子は「抗老化遺伝子」とも呼ばれているそうです。

「抗」という漢字は、「さからう、張り合う、手向かう」という意味があります。

つまり、「老化」に対して逆らう遺伝子ということになります。(日本語にするととても分かりやすいですね。)

サーチュイン遺伝子が働くと、長生きにつながる。生命に直結する、すごい遺伝子なんですね。

そしてこのサーチュイン遺伝子を活性化させるためには、レスベラトロールを摂取する以外でも方法があります。

それはずばり、食事制限をすること。

カロリー制限をしたり、飢餓状態にあることで、サーチュイン遺伝子が活性化します。

ただ、これらの状態は逆に健康を損ねてしまう場合があり、あまりお勧めできません。

そこで今、サーチュイン遺伝子を活性化してくれるレスベラトロールを、サプリメントとして摂取することが見直されてきています。

NHKスペシャルでも特集が公開

このサーチュイン遺伝子、そしてレスベラトロールについては、2011年6月12日(日)にNHKで放送された、「NHKスペシャル あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子~」でも大々的に取り上げられました。

老化を防ぎ、寿命を延ばす遺伝子が見つかったこと、そしてこの遺伝子は誰もが持っていること、この遺伝子を活性化させることができれば、平均寿命100歳越えも夢ではないことが、ありありと語られています。

サーチュイン遺伝子は、体の各機関や細胞の指揮者のような存在。この指揮者が指揮棒を振り出せば、肌や血管、臓器が若々しく保たれるんです。

残念ながら、多くの人達のサーチュイン遺伝子は眠ったままの状態にあります。とても残念でなりません。

私個人的には、このサーチュイン遺伝子を手軽に活性化させるためにも、ぜひレスベラトロールサプリメントの摂取をお勧めいたします。

長寿だけでなく、私達の体を健康に導いてくれるのですから。

スポンサーリンク

 

サーチュイン遺伝子の発見には、ある日本人の博士が大きく貢献しています。

サーチュイン遺伝子が発見されたのは西暦2000年のことですが、この発見に関して大きな役割を果たしたのは、日本人である今井眞一郎博士でした。

今井先生は、サーチュインが進化の過程で生き残ってきた大きな要因の1つに「飢餓」があると考えていらっしゃいます。飢餓という過酷な状態でも生き延びることができるように、体全体でありとあらゆることを行うわけです。しかも、このサーチュイン遺伝子はあらゆる生物が持っていて、カロリー制限によって活性化されます。

今井先生は今現在は独立されており、ワシントン大学の医学部に研究室を構えて、サーチュイン遺伝子の研究の第一人者として活躍されているそうです。

20億年前、私達の祖先はまだ単細胞生物でした。単細胞生物だけに、食にありつけない飢餓状態は大きな問題です。飢餓が長引いてしまえば、祖先が全滅することを意味します。

このような中、ある単細胞生物の体に、突然変異で新しい1つの遺伝子が生まれました。これは体内に溜まる有害な老廃物を排除する働きを持っており、老廃物を取り除くことで老化が送れ、飢餓状態を生き抜くことができたそうです。今井先生は、このような単純とも言える働きをする遺伝子が、サーチュイン遺伝子だと考えていらっしゃるそうです。

それから数億年という時を経て、単細胞生物はより複雑な複数細胞生物へと進化を遂げていきます。進化するたびに活性酸素などの老化の要因が増えていきますが、それと共にサーチュイン遺伝子も進化し、老化の原因と退治するようになりました。

また、サーチュイン遺伝子の活性化は、子孫を残すための生き残り戦略の一環としても考えられています。飢餓状態に耐え抜くことで、いずれは栄養状態が良くなる時期がやってきます。その時に子孫を繁殖するためにも、飢餓状態の時にサーチュイン遺伝子という不死の遺伝子を活性化させるのです。

こう考えると、人間を含めた全ての生命の生き残ってこれはのは、サーチュイン遺伝子の働きがあってこそだと言えるかもしれません。