レスベラトロールは、天然の抗酸化物質であり、ポリフェノールの一種です。
レスベラトロールが注目を集めるようになったのは、2006年11月。米国ハーバード大学と米国立老化研究所の共同研究による研究結果が発表されてからです。
ハーバード大学のD・シンクレア博士らは、肥満のマウスへ大量のレスベラトロールを投与しました。
その結果、レスベラトロールを投与したマウスは肥満がみるみる解消されていきました。
そして、通常のマウスの寿命よりも、だいぶ長く生きることができたのです。
それとは対照的に、高カロリーの食事を与えてきたマウスは、みるみる肥満になり、糖尿病の症状が見られるようになり、早くに死んでしまいました。
また、レスベラトロールを投与したマウスは、肝臓の大きさが正常値に戻り、インスリンとグルコースの血中濃度が低下しました。
投与する前と比べて、体内の各臓器も驚くほど健康になることが出来たのです。
レスベラトロールを投与されたマウスは、なにも食事制限をしていたわけではありません。
他の同様と同じくらい美味しい食事をとっていました。
違いと言えば、レスベラトロールを摂取していただけです。
これにより、レスベラトロールの健康と長寿への驚くべき効果が証明できたのです。
レスベラトロールの効果
レスベラトロールは、若さを保つだけでなく、以下の素晴らしい効果があることが考えられます。
○長寿遺伝子を活性化させることにより、寿命を延ばす。
○肌を美しくする。
○眼病を防ぐ。
○放射能から体を守る。
○メタボになるのを防ぐ。
これらは現段階で考えられる効果であり、実際にはもっと他の効用があるかもしれません。
また、これはマウスの動物実験での段階ですが、血小板のねばつきを防ぎ、弾力があって通りやすく、強い血管を保つ働きも確認されています。
また、ガンの侵された動物にレスベラトロールを投与することで、その進行を遅らせることも出来ました。
今後、人間への効果も確認することが出来れば、近い将来、医療の分野が目覚しい発展を遂げるかもしれません。
レスベラトロールの副作用
これだけの効果が期待できるレスベラトロールですから、当然のことながら副作用が有無が気になるところです。
しかし、レスベラトロールでは副作用の心配はありません。
レスベラトロールは、ぶどう果皮などが原料であり、人体への有害物資が含まれているわけではありません。
動物実験でも有害が発見されたケースは無く、また既にサプリメントとしてたくさん出回っていますが、有害として報告されたケースは無いです。
また、他の医薬品やサプリメントの併用についても、無いかしらの相互作用などの報告もあがっていないのが現状です。
しかし、1つだけ気をつけておきたいのが、レスベラトロールはホルモンの動きと似ている側面があります。
このため、ホルモン関係の医薬品を服用されている場合は、念のためお医者さんに相談した方が良いでしょう。