人間にとって必要な睡眠時間は8時間。子供の頃に受けた教育などにより、このように考えている方もたくさんいらっしゃると思います。イチロー選手も毎日の睡眠時間は8時間取っているといいますし、正しいように思えますね。

しかし、アメリカで過去に行われた睡眠時間と長寿の健康調査では、平均睡眠時間が7時間ぐらいの人が一番長生きしていたという結果が出ているようです。

また、日本の「財団法人 体力づくり事業財団」が行った調査では、睡眠不足を感じずによく眠れている人たちの睡眠時間は6~8時間という結果が出ています。

ただ、これはあくまでも平均的な数字であり、人によっては5時間で大丈夫な人もいたり、毎日8時間は寝ないと気が済まないという人もいます。

なので、全ての人が睡眠時間が8時間必要ということはなく、個人個人によって必要な睡眠時間は異なっていると考えるのが妥当でしょう。

しかしながら、あまりにも睡眠時間が少ないまま無理していると、体調を崩してしまう可能性も考えられます。自分にとってベストな睡眠時間を見つけて、出来るだけ多くの日で、その睡眠時間を確保するようにしたいですね。

人によって違う適正な睡眠時間

「健康のためには1日7時間、あるいは8時間以上の睡眠を取りましょう!」と呼びかけられているポスターなどをたまに見かけますが、「適正な睡眠時間」は人によって違っています。

毎日7時間以上は寝なくてはダメだという人も居れば、1日5時間寝れば大丈夫という人もいるんですね。適正な睡眠時間は人それぞれなので、自分にとって最適な時間は自分で見つけなければなりません。

もし、毎日5時間睡眠の方が金曜日になると疲れが溜まってきたり、眠気に襲われる場面が出てくる場合は、毎日6時間睡眠に切り替えてみましょう。こうすることで、週末まで元気に過ごせる可能性が高まります。

また、自分の適性な睡眠時間を知らないままでいると、気付かないうちに寝不足になる睡眠不足症候群になる場合があります。これは、朝早くから深夜まで忙しく働いているサラリーマンの方に多く見られます。解消するためには、毎日の睡眠時間を増やす以外でも、連休などを利用して何日か続けて十分な睡眠時間をとれば解消します。

自分にとって適正な睡眠時間を見つける方法は、週末になると昼間つらくなるかどうかが大きなポイントになると思います。もし、どうしても週末になると眠気に襲われてしまう場合は、睡眠時間を1時間ずつ増やしていきましょう。時間を増やして、もし週末まで昼間眠気に襲われずに元気に過ごせた場合は、その時間が適正な睡眠時間となります。

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夜勤の人の眠り方

現代社会では、夜勤の仕事をしている方々がたくさんいらっしゃいます。夜勤の仕事は慣れてしまった人は大丈夫かもしれませんが、慣れるまでは本当に大変ですね。

人によっては、夜勤のサイクルに馴染めずに体調を崩してしまう方もいるほどです。

私達の体は、朝起きて太陽の光を認識してから14時間~16時間ぐらいすると、自然に休息モードに入るようになっています。夜になると眠くなるのは、これは自然な生理現象であり、健康である証拠かもしれません。

しかし、夜勤の時は、本来寝ている時間に働かなければなりません。そのため、夜勤やどうしても眠くなってしまいます。

よい睡眠を得ることが出来ずに働き続けていると、様々な障害が巻き起こります。疲れやすくなる、胃腸の調子が悪くなる、集中力が落ちる、めまいや立ちくらみがする、夜勤後にぐっすり眠れなくなるなど、色々な現象が出てきます。

看護師や新聞記者などのよくありがちな週1~2回の夜勤について、良質な睡眠を取るための解決法は、残念ながあまだありません。しかし、夜勤後の昼間に少しでもぐっすり眠れるように、夜勤を終えて帰宅するまでの直射日光を避けるためにサングラスをかけたりするなどの工夫はできます。

夜勤と日勤が入り混じっている職業の方は本当に大変かもしれませんが、自分にとってベストなサイクルを見つけていくのが最良の方法と言えるでしょう。