クレジットカードを賢く活用するためには、それに関わっている用語の意味も知っておきたいものですよね。そこでこのカテゴリーでは、各項目別に分けて、クレジットカードに関わる用語の意味をまとめてみました。
クレジットカードは色々なシステムや業界と関わり合いながら、健全に運営されています。何かわからないことがあった時に、ぜひご覧頂ければ幸いです。
ATM関連の用語集
クレジットカードを用いてキャッシングを行うときは、多くの場合はATMを利用する必要がありますね。以下にATMにまつわる用語とその意味をまとめました。
ATM(Automated Teller Machine) | 日本語に訳すと「現金自動預け払い機」となります。通帳や磁気カード(クレジットカードも含む)を利用して、現金を借り入れたり、預け入れたりすることができます。 |
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ジョイントサービス | 日本信販など、信販19社間のATM回線。 |
SOCS | 信託銀行間のATM回線 |
MICS | 全国キャッシュサービスオンライン提携網 |
NCS(Nippon Cash Service) | 日本キャッシュサービス株式会社のことです。1975年に複数の都市銀行や地方銀行によって設立されましたが、1996年にその役目を終えて解散しています。 |
ATMジャーナル | ATM作動記録および監査テープのことです。 |
ZCMK(Zone Control Master Key) | 国際ブランドは、ATMを通じてメンバーから送られてくるカード会員の暗証番号を知り得る立場にあります。しかし、ブランド側としては個人の暗証番号は一切関知しないことを明確にしなければなりません。このため、一種のブラックボックスの役割を果たすものを配置しています。 |
JIS・ISO関連の用語集
ISO (International Organization for Standardization) |
日本語にすると「国際標準化機構」です。1947年に15カ国が参加して発足した国際組織で、工業製品、単位、用語、技術等の国際的な規格化、標準化を進めることを目的としています。 |
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ISO 審査登録機関 | 品質管理分野で35、環境分野で27の審査登録機関があります。これらの期間を認定するのは、1992年に通産省と運輸省とが認定した、日本適合性認定協会とされています。 |
ISO取得手続 | ISOの取得を希望している企業が、ISO審査登録機関に申請することです。 |
ISOの国際間相互認証 | 1998年の国際認定機関会議にて制定されたものです。ある国でISOの承認を取れば、他の国もこれを認める仕組みになっています。 |
JIS (Japanese Industrial Standards) |
工業製品国内規格です。日本工業標準調査会が審議して、経済産業省が認定する工業製品規格です。工業標準化法に基づいて制定されています。 |
JIS 試験事業者認定所制度 | JIS マーク対象品目以外の製品について、企業が自らの手でJIS規格適合の可否を測ることを支援し、一定の能力を備える試験事業者と認定する制度です。 |
JIS マーク表示制度 | ある製品がJISCによりJISの定める要件を満たしていると定められると、企業はその証明として当該製品や包装等にJISマークを表示することができます。 |
JIS 取得手続 | JISの取得を希望する企業や工場は、JIS認定審議機関、各地の経済産業局、またはJISCの認証課に申請します。 |
「VISA」や「MCI防衛策」に関する用語集
セキュアコード | ネット上の取引の安全性を確保するプログラム。 |
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ビジアルアクティブ | フィッシングを24時間監視するシステム。Mame Protect社が開発した新技術。 |
AIS (Account Information Security Service) |
カード情報セキュリティサービス。加盟店やプロセッサーにおいてカードデータの保護を完備しているかどうかを測定するVISAのサービス。 |
ランプ | メンバーの不正を管理する監査プログラム |
PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard) |
ペイメントカード業界のデータセキュリティ基準 |
AVS (Address Verification Service) |
不正行為予防システム。MasterCardインターのセキュリティ・リスク対策の1つ。 |
ICカード・PIN組合せ技術 | 数秒ごとにランダムな暗証番号を自動作成し、偽造を困難にする方法。 |
リスクファインダー | 人間の脳と同様な働きをしてデータやプログラムを構築するニューラルネットワークを用い、カード会員や加盟店における不正を予測する仕組み。 |
CAP (Chip Authentification Program) |
コンピューター端末にカードのチップの読取装置を付けて、カード自体を認証するプログラムです。 |
アリスチョン | カード会員や加盟店の不正行為を一定のルール基準に照らして検知するMasterCardのシステム。 |
MATCH (Member Alert to Control High-risk Merchants) |
解約加盟店ファイルを参照できる、リスクの高い加盟店を管理するためのメンバー向け警報システム |
CS (Central Site) |
VISA、MasterCardの中央データ電子処理機関 |
PRISM | オーソリと併行して作動する不正カード探知システムの1つ |
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「暗号」についての様々なクレジットカード用語集
クレジットカードには、色々な暗号技術が使用されております。ここでは、そんな暗号に関連する各種用語の意味をまとめております。
RSA | 公開鍵暗号アルゴリズムを代表する暗号方式。1977年に開発されており、素因数分解を利用。現在のオーソリ承認において広く活用されている。 |
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SSL (Secure Socket Layer) |
ネット上でクレジットカード情報を送信する場合に、データを暗号化するもの。 |
FEAL (Fast Data Encipherment Algorithm) |
デジタル携帯電話における通信の秘密を守るためのNTTが開発した共通鍵暗号化方式。ICカードの認証機能も持っている。 |
DES (Data Encryption Standard) |
アルゴリズム公開型共通鍵暗号方式。1977年にIBMが開発したもので、81年に米国商務省標準局が承認。米国規格協会が標準化した暗号方式。金融機関、VISA、MasterCardなどが採用。 |
電子署名 | 発信者が本人であるか否かを電子的に確認する方法。発信者は自分が保管する鍵で自分の名前を暗号化して発信する。 |
AES (Advance Encryption Standard) |
米国政府の次世代標準暗号化方式。DESに代わるものを言われている。 |
SAFE (System to Avoid Fraud Effectively) |
MasterCardインターの効率的不正使用回避システム。クレジットカード不正利用防止策の1つ。 |
共通鍵暗号方式 | 暗号化と複合化に同じ鍵を使う方式 |
公開鍵方式 | 暗号送信者は暗号化に必要な鍵と解読に要する鍵を別々に用意し、暗号化用鍵を秘密保管、解読用鍵を第三者に預けて公開する方式 |
BOS | 日本のビーオーエス・ネットワーク研究所が開発した共通鍵暗号方式に基づく暗号技術。 |
KES (Key Escrowed System) |
捜査当局が裁判所の許可を下に、暗号化された通信内容を解読する仕組みのこと。麻薬、テロ、密約対策として利用されている。 |
認証局 (CA:Certification Authority) |
本人かどうかを証明するための第三者機関。印鑑証明を行う市役所のような役割を果たしている。 |
EPOC (Efficient Probabilistic Public-key Encryption) |
NTTが開発した公開鍵暗号方式。 |
PGP (Pretty Good Privacy) |
ネットワークアソシエート社が開発した強力な暗号化機能を持つ電子メールソフト。メール本文を暗号化し、公開鍵を利用した電子署名を採用している。 |
SET (Secure Electronic Transaction) |
データを暗号化し、データの送り主を確認、さらにその真実性をCA(認証局)が証明する内容を持つ暗号化方式。ネット通販上で安全なクレジットカード決済を行う上で広く活用されている。 |
クレジットカードの材質や表面、裏面に記載がある用語集
どのクレジットカードにも、表面や裏面には一定の記載事項があります。それらの内容やクレジットカードの各パーツの材質等についてまとめました。
クレジットカードの表面 | 次の5点が示されています。 1.会員番号、会員名、有効期限 2.国際ブランドカードのロゴ 3.カード会社のロゴ 4.ローカル・アクセプタンス・マーク 5.ホログラム また、磁気ストライプが表面にある場合もあります。 |
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シグネチュア・パネル | 署名欄のこと。 |
カード会員規約 | カード会社と会員との規約。会員が遵守すべき事項や、カードの支払い方法、手数料率、保険内容がまとめられている。 |
クレジットカードの裏面 | 通常は磁気ストライプ、シグネチュア・パネルがある。ATMマークやローカルアクセプタンスマーク、会員規約の一部、サービス電話番号なども示されている。 |
地紋と彩紋 | カードの特殊印刷技術の1つ。地紋は淡い色の網点や砂目を印刷したもの。彩紋とは、円、楕円、波などの形を複雑に組み合わせた幾何学的模様。肉眼では識別されない。 |
カードの素材 | 紙が使用されていた時代とプラスティックが使われている時代とに分けられます。 |
ローカル・アクセプタンス・マーク | カード発行会社のロゴマーク。複数の表示も認められている。 |
蛍光インク | カード特殊印刷技術の1つ。紫外線を照射すると識別できる隠し文字を印刷するもの。 |
カード有効期限 | クレジットカードの有効期限。カードは本人の信用に基づいて発行されるので、一定の有効期限が定められています。この期限の更新は可能です。 |
国際ブランドの識別部分 | 面積は全体の15%以下で、縦、横、囲み線については規定されている。 |
ホログラム | レーザー光線を用いて、光波が被写体の各部分で回折する原理を応用し、画像を立体的に浮かび上がらせる特殊フィルムのこと。 |
クレジットカード犯罪やネット犯罪の防衛策についての用語集
クレジットカードは、世にはこびる犯罪に巻き込まれないようにするためにも、たくさんの防衛策が施されています。そんな防衛策についての用語集をまとめました。
ファイアウォール | 公共的なネットワークと私的なパソコンの間に立ち、不正侵入を防いでデータを保護する技術。 |
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暗証番号 | 他人によるクレジットカードの不正使用を防ぐために、真正なカード会員が本人確認用として予め登録した番号。 |
3-Dセキュア | SSLによる暗号技術と会員認証スキームを組み込んだVISAの本人確認ソフト。 |
IDS (Invasion Detection System) |
ファイアーウォールの一種です。不正アクセスをより積極的に探知する機能で、ファイアウォールに組み込んで使用されます。 |
クレジットカード確認の4ポイント | カードが提示された場合、加盟店の店員が確認すべき4つの点。 1.カードが偽造カードではないか。 2.カードが有効期限内のものか。 3.利用額が利用限度枠内であるか。 4.本人かどうか。 |
B to B | ビジネス対ビジネスの意味。Eコマース関連用語であり、ネット業者対ネット業者の意味も持つ。 |
B to C | ビジネス対個人客の意味。Eコマースの関連用語。 |
C to C | 一般消費者同士の取引。 |
ISMS (Information Security Management System) |
情報セキュリティマネジメントシステム。企業が個人情報データを適切に管理する姿勢を整えるためのガイドライン。プライバシーマークと共に個人情報保護の対策としても活用されている。 |
無効通知 | 盗難・紛失、その他の事由で無効となったクレジットカード番号を記載したリストのこと。 |