顔の印象を大きく決定づける「ほうれい線」。有るか無いかで10歳ぐらい見た目年齢が違ってしまうケースも少なくありません。
ほうれい線が出来てしまう大きな原因は、何と言っても「たるみ」です。人は誰でも、年齢と共にお肌がたるんできます。40代、50代ぐらいになると頬全体が下にたるんでしまい、大きなほうれい線を作ってしまいます。
また、私達の肌のたるみは、表情を形作る顔の筋肉にも関係しています。私達は喜怒哀楽によって口を大きく開けたり、眉間にしわを寄せたり、まゆを潜めたりします。
これらの豊かな表情は、私達の顔に表情筋が備わっているからこそ出来るものなのです。しかし、顔の筋肉も年齢と共に衰え、やがて重力に負けてきてしまいます。
<紫外線による肌老化も、たるみの要因>
たるみの原因は肌の老化であることは間違いありませんが、この老化を促進させるのが「紫外線」です。紫外線はシミやクスミの原因になることは昔から知られていましたが、近年はシワなどの肌老化全般の原因となっていることが明らかになってきました。
事実、猟師や農家の方で何十年にも渡って日差しを浴び続けていた方は、シワが多いです。これは紫外線による影響が大きく、結果的にたるみの要因になっています。
そしてもう1つ、たるみの原因となっているのが無理なダイエットです。私達は食事によって栄養を摂取したり、適度に運動したり、十分な睡眠を取ることによって、お肌を新陳代謝しています。しかし、食事制限によって十分な栄養素が得られなければ、お肌は正常に新陳代謝ができません。
結果的にお肌の新陳代謝が送れてしまい、顔の筋肉も衰えてたるんできてしまいます。
ほうれい線が出来てしまうことには、加齢、紫外線、無理なダイエットなど、いくつかの原因があるのですね。
湿疹、かぶれの治療
湿疹やかぶれは、皮膚病の中で最もメジャーな病気です。
湿疹は外部の刺激によって表れれる皮膚の反応です。症状はかゆみがあり、はじめに皮膚に赤い斑点が現れて、やがてブツブツになり、水ぶくれができて最後にかさぶたになって治ります。湿疹のとき、「かく」行為は厳禁です。
湿疹の症状が繰り返されてしまうと、患部の皮膚が分厚くなって慢性湿疹になります。治療法は外用薬を塗り、殺菌して炎症を止めます。また、薬を塗るだけではなく、日常生活で皮膚を清潔にし、安静にすることが大切です。湿疹には、脂漏性湿疹と貨幣状湿疹などがあります。
〇脂漏性湿疹
頭や顔、脇の下などの皮脂の分泌が活発な場所に起こる湿疹です。皮脂に分泌に異常が生じたときや、最近の感染などが原因になります。頭の脂漏性皮膚炎の場合は、ごしごし洗ったりせず、洗髪後のリンスや整髪料を避けます。顔の脂漏性皮膚炎の場合は、石鹸を使って1日数回顔を洗い、鼻の脇などに浮き出た脂分をとります。赤みや痒みが強くなった時は、医師の治療が必要です。
〇貨幣状湿疹
コインの形をした湿疹が、手や腕、足などの四股にできます。一種のアレルギーの症状であり、高齢者に現れる場合は、老化により皮膚が乾燥し、かゆみが出たときにかきこわしたものが、貨幣状湿疹に移行したものです。
また、「かぶれ」は別名「接触性皮膚炎」とも言い、身の周りにあるものに接触したことが原因で起きるものです。主婦湿疹や洗濯や炊事の時が原因です。この場合は、まず湿疹の原因である洗剤の使用をやめます。赤ちゃんのおむつかぶれは、おむつの素材や便、細菌、などの刺激で起こる湿疹なので、皮膚を乾燥させ、清潔にします。
湿疹やかぶれでかゆみが強いときは、抗ヒスタミン薬のマレイン酸クロルフェニラミン、ジフェニルジスルホン酸カルビノキサミン、塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミンなどが配合された薬が使われます。
シミには種類がある
シミという言葉は医学的な定義は特に無いそうです。顔に出来た茶色っぽい模様であれば、すべてシミと呼ばれてしまいます。
しかし、その状態や症状などから、シミは医学上において以下の6種類に分類されます。
〇老人性色素斑
日光性黒子という呼び方もあり、紫外線の影響で出来るものです。頬骨の高い部分に出来やすく、はじめは薄い茶色をしていますが、次第に濃くなっていきます。
色や形がはっきりとしてきた老人性色素斑は、レーザー治療でなければ取ることができません。
〇炎症性色素沈着
ニキビや傷等の跡が茶色くシミとなって残ったものです。蒸し刺されの跡がシミのようになって消えなくなることもありますが、これも同様です。さらに、ムダ毛を毛抜きで強引に抜いていると、毛穴の回りが黒くなることがあります。これも炎症性色素沈着の1つです。
一般的には時間が経てば消えると言われていますが、消えるまでに2~3年かかることもあり、その間に日焼けをするとずっと消えない可能性もあります。早く消したい場合はピーリングが有効です。
〇脂漏性角化症
老人性色素斑がイボのように盛り上がってできたものです。手の甲などに出来やすい茶色いシミは、これに該当するケースが多いです。
〇肝斑
頬骨の部分に、もやもやと左右対称に出来るシミです。女性ホルモンのバランスが崩れたときに出来ると言われており、更年期の方、または妊娠中、ピルを使用した時に出来やすいです。
治療のためには、ピーリングや美白化粧品などが有効です。また、トラネキサム酸の薬を数ヶ月服用すると、薄くなると言われています。
〇ソバカス(雀卵斑)
鼻を中心にして、散らばるように出来るシミです。遺伝的なもので、10代頃から出来始めます。白人に多く見られますが、日本人でも色白の人に比較的多く見られます。
〇花弁状色素斑
海などで急に日焼けをした後に、肩から背にできる小さなシミです。花びらのような形をしています。治すためには、レーザー治療が一番有効だと言われています。