私達の目は、知らず知らずのうちに病が進行しているケースがあります。大切なのは、それに出来るだけ早く気付いて、治療を開始することですね。

また、私達の目は2つあり、片方の目に異常が起こっていても、もう片方の目でしっかり見えているために気付けない場合もあります。

このため、目の異常をチェックする場合は、片目ずつチェックするようにしましょう。以下に目の見え方の異常と、可能性が考えられる目の病気を一覧にしてまとめました。ぜひご参考にして頂ければ幸いです。

見え方の異常 可能性がある目の病気
光がまぶしい 白内障
角膜の病気
視力が落ちた 老眼
白内障
角膜、網膜、水晶体などの病気
物が見えにくい 網膜の病気
糖尿病
視神経炎
脳の病気
二重に見える 脳梗塞、脳出血など
糖尿病
バセドウ病
視野が狭くなった 緑内障
網膜静脈閉塞症
緑内症
画像の中心部が暗い 黄斑部の病気
暗いのに光が見える 網膜裂孔
物が歪んで見える 黄斑部の病気
視野にゴミのようなものが見える 飛蚊症
網膜裂孔
硝子体出血
片目ずつ見ると大きさが違う 黄斑部の病気
光の周りに虹のようなものが見える 緑内障
視野の一部が欠ける 網膜剥離

視野の異常は目の病気のサイン

物が歪んで見えたり、急に物が眩しく感じたり、視野が欠けたり・・・。このような目の見え方に少しでも異変を感じた場合は、何かしらの目の病気が進行している可能性があります。

一時的なものと過信しないで、必ず眼科医のドクターに診てもらうようにしましょう。

痛みや腫れなどは直接体に感じるわかりやすい自覚症状ですが、見え方の異変などは、下手するとすぐに忘れてしまったり、それが日常化してしまう可能性もあります。このため、異変を感じたときに直ぐに医師を訪れなければなりません。

また、人な年齢を重ねれば重ねるほど、目にトラブルを抱える可能性が高くなります。老眼や白内障などのトラブルも待ち構えているので、40代、50代になったら眼科検診を定期的に受けるようにしたいですね。

以下に視野の異常と原因となる病気をまとめましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。

視野がかける

緑内障、網膜剥離、網膜静脈閉塞症、脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気

物がだぶって見える

角膜や水晶体の異常、白内障、眼精麻痺など

視野がかすむ、ぼやける

眼精疲労、網膜症

物が歪んで見える

加齢黄斑変性、網膜剥離、乱視による屈折異常、中心性しょう液症、脈路網膜症

まぶしい

白内障、角膜の異常

変なものが見える

飛蚊症、網膜剥離

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目の病気ごとの見え方

網膜剥離や緑内障、飛蚊症など、目の病気には色々なものがあります。そこでここでは、各病気ごとの目の見え方についてまとめました。

緑内障 視野が欠けてきたり、視野が狭くなってくる病気です。10年単位の長い年月をかけて進行してくるため、初期段階では気付けないケースが多いです。末期になると中心部だけが見えて、欠損部分が広がってきます。失明につながる一番の原因となる病気なので、眼科検診などを定期的に受診し、万が一のための早期発見に努めましょう。
白内障 視野全体に霧がかかったように、うっすらと白っぽく見えてくるのが特徴です。進行すると、まるで常にすりガラス越しに見ているような状態になります。もし症状が診られる場合は、早めにドクターの見てもらい、進行を止めるための治療を受けましょう。
糖尿病型網膜症 初期には自覚症状がなく、進行すると視界の一部が見えにくくなります。日本人の失明原因の第2位がこの糖尿病網膜症です。発症初期なら血糖コントロールによって少しずつ改善させることができます。
網膜剥離 目を動かしたときに「ピカッ」とフラッシュを浴びたような閃光が走ったり、飛蚊症のような症状が突然表れたりする場合は、網膜剥離の可能性があります。視野の一部が欠けたり、視野の上部がカーテンがかかったように見えづらい状態になることもあります。
飛蚊症 目を開けていると、蚊が飛んでいるように見える症状です。小さな黒い虫や糸くずのようなものが飛んでいるように見えます。硝子体の老化に伴うもので、中高年に多い症状です。病気ではありませんが、急に飛蚊症が表れた場合は網膜剥離や眼底出血の疑いもあるので、眼科での検診を受けましょう。
網膜色素変性 網膜の視細胞に障害が発生すると、薄暗い場所で物が見えにくくなり、やがて周囲から中心に向かって見えにくい部分がどんどん拡大していきます。最悪の場合は失明してしまう可能性もあります。遺伝性と言われていますが、遺伝子に何らかの異常が起きた場合は、年齢に関係なく発症することもあるそうです。
中心性しょう液性脈絡網膜症 白い紙や白い壁を見たときに、中心部が黄色く見えたり、濁ったグレーに見える場合、この病気の可能性があります。網膜の中心部の黄斑部で小さな網膜剥離が起きた状態で、しょう液という水分が漏れて、水たまりのような状態が出来ます。30代、40代の男性に多い病気です。
加齢黄斑変性 視野の中心部が歪んで見えるようになり、ぼやけたり、暗くなって見えにくくなるような症状が出ます。老化による黄斑の異常が原因で、中高年に多いです。放置しておくと失明の可能性もあるので、早急に眼科医のドクターに診てもらいましょう。