私達の体は、使えば使うほど疲れるように出来ています。これは目についても同じで、目を酷使すると必ず疲れが出ます。

運動した後に筋肉痛になれば、私達は少し休んだり、マッサージを行ったりして疲労を回復しようとしますが、目の場合はあまりケアを心がけることが無いでしょう。

私達の目の疲れの原因は、「目の酷使と、目の疲れの蓄積」です。

目が疲れている状態で更に目を酷使すると、疲れが解消できなくなり、視力が悪くなる原因になります。「目が疲れてきたかな~」と感じたら、目をつむったり、遠くの自然を眺めたりして一息ついてあげるのが大切です。

<疲れ目の色々な症状>

一言で疲れ目と言っても、その症状は様々です。

目の乾き

長時間パソコン作業をしていたり、細かい文字などを目で追っていたりすると、目の乾きを感じることがあります。これは集中するあまりに瞬きの回数が減っていることも原因なので、小まめに目をつむって休憩するようにしましょう。

痛み

目の奥の方が重く感じてきたり、ずきずきとした痛みを感じることがあります。

かゆみ

かゆみが出るのときは、目の表面に汚れが付いている可能性があります。また、アレルギー物質に刺激されて炎症を起こしたときも、目がかゆくなります。

見え方や、光の感じ方の異常

疲れ目の症状で最も多いのが、見え方や光の感じ方の異常です。長時間細かい作業を続けた後などは、物がかすんで見えたり、商店が合わないことがあります。

また、照明がふだんより明るく感じたりすることもあるかもしれません。これらは、目の疲れによってもたらされている症状です。

疲れ目は、働き盛りの人に多い症状です。特に20~40代はバリバリ働ける時期ですが、それと共に目も酷使し続けています。

いつまでも元気に働き、生活し続けるためにも、目と体に適度な休息を入れることは必要なんです。

疲れ目と重大な病気の関係

目が疲れたな~と思うときは誰でもあると思いますが、その目の疲れには重大な疾患が潜んでいる可能性があります。そこでここでは、働き盛りの人が注意したい4つの目の病気についてご紹介します。

緑内障

緑内障は、網膜に集められた光情報を脳に伝える視神経が圧迫されて、機能しなくなってしまう病気です。

症状としては、視野が少しずつ欠けていきます。眼圧が高くなりすぎて起こるタイプと、眼圧が正常なままで起こるタイプがあります。

激痛の発作が起きた時には失明する危険性が高いです。このため、視野が狭くなってきたと感じた場合は、すぐに眼科医に見てもらう必要があります。

白内障

白内障は水晶体が見ごり始めて、かすみ目や視力の低下が起こる症状です。

水晶体は、物を見るときにレンズの役目をしています。白内障によりこの水晶体が白く濁り始めると、光情報が網膜に正しく届かなくなります。

中心性網脈絡膜症

血液成分が網膜の血管から染み出してきてしまい、網膜にむくみが発生する病気です。網膜が押し上げられてしまい、見え方に異常が出てきます。

具体的な症状としては、物が小さく見える、視力の低下、物が歪んで見える、眼精疲労などがあります。

病気自体はそれほど深刻なものではなく、正しく治療をすれば、回復します。(但し、再発しやすい病気です。)

網膜剥離

硝子体と呼ばれる部分の老化などが原因で、網膜に裂け目ができて剥がれてしまう病気です。症状としては、視野が狭くなる、視力の低下、視野に黒い点が飛び交う、目を閉じたい時は真っ暗な所に入った時に隅の方に光が見えるなどがあります。

治療すると失明する場合もあるので、早期発見・早期治療が大切です。

若くても強度の近視の人は発症率が高くなります。

疲れ目だろうから大丈夫!と思っていたら、実は重大な病気が潜んでいた・・という場合考えられますので、目に何かしらの異常を感じた場合は、すぐに眼科の先生に見てもらうようにしたいですね。

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夏の紫外線から、瞳を守る!

紫外線は春~夏にかけて最も強くなります。シミやクスミを作らないようにお肌の紫外線対策を行っている方はたくさんいらっしゃると思いますが、無防備になりがちなのが「瞳」です。

紫外線はお肌だけでなく、私たちの目・瞳にも悪影響を及ぼしています。

ただでさえ年を重ねると共に「ぼやけ」や「かすみ」、ショボショボの目になっていくものですが、これに紫外線が加わることで、そのスピードが加速されます。

まだまだ年齢的には若いのに、瞳や目だけはご長寿状態・・。なんてことになり兼ねません。

また日本は欧米諸国と比べても、瞳の紫外線対策を考えていない人が多いです。

欧米では男女関わらず「サングラス」をしている人が多いですが、これは「眩しいから」という理由だけでなく「紫外線から瞳を守る」ことも考えて身に付けています。

日本ではサングラスをしている人が少ないですし、紫外線がたくさん降り注ぐ真夏でさえ無防備の人が多いのが現状です。

目の健康を守るためには、躊躇なくサングラスを身に付けることが大切だと思います。

 

瞳・目を紫外線から守るための、2つのポイント!

瞳を紫外線から守るためには、紫外線に目をさらさないこと、そして内側から紫外線の負けないようにすることの2つのポイントがあります。

1.物理的に紫外線から目を守る

これはUVカット効果のある眼鏡やサングラス、日傘、帽子が有効です。

眼鏡やサングラスは紫外線カット効果の薄いものもあるので、どのくらいの効果があるのか必ずチェックしてから選びましょう。

ちなみに一般的なUV効果のあるサングラスの場合、紫外線は80%もカットしてくれます。また帽子や日傘はの紫外線カット効果は、50%ほどです。

反射などがある分、帽子や日傘は完全とは言えません。真夏日で湿度が低く、快晴の日は紫外線も超強力なので、サングラスをした上で帽子や日傘を使うのが良いでしょう。

2.抗酸化成分が豊富なものを食べて、体の内側から紫外線に負けないようにする

紫外線を浴びてしまうと、身体にとって有害な「活性酸素」が増えてしまいます。この活性酸素を除去するためには、抗酸化成分が効果的です。

抗酸化成分とは、ビタミンA・C・Eやアスタキサンチン、ルテインなどの栄養素です。これらの栄養素が豊富な食品には、以下のようなものがあります。

・ビタミンA・C・E ⇒ トマト、人参、ナッツ類、キウイフルーツなど

・アスタキサンチン ⇒ カニ、海老、鮭など

・ルテイン ⇒ ほうれん草、ブロッコリーなど

これらの抗酸化成分が豊富な食品は、健康全般にも良い食品です。毎日積極的に食べるようにしたいですね。