永久脱毛とは、ムダ毛を生えてこなくする処理を施すことです。
脱毛サロンやエステ、医療クリニックなどで行われている脱毛は、永久脱毛になります。この永久脱毛は、たった1回ぽっきりで完了するものではありません。
なぜなら、毛には実際に生えているものの他に、活動していない毛根があるからです。
この毛根が休息を経て活動を始めることもありますので、永久脱毛を行った後でも、またムダ毛が生えてきてしまう場合もあります。
毛には「毛周期」というものがあり、2ヶ月~3ヶ月かけて生え変わります。
そしてそのサイクルは個人差はあるものの、約1年間です。
脱毛サロンが、たったの1回で終了できない理由は、ここにあるんですね。
今活発に成長している毛の脱毛を施し、少し期間を空けて活発化してきた新たな別な毛の脱毛を行う。
この繰り返しで、ムダ毛のないきれいなお肌になれるんです。
では、脱毛サロンでは、実際にどのような方法で脱毛を行っているんでしょうか。
脱毛の種類は大きく分けて、光脱毛、電気脱毛(ニードル脱毛)、レーザー脱毛の3つがあります。
光脱毛とは?
光脱毛というと、レーザー脱毛と似たようなイメージを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は全く異なるものです。
光脱毛は、毛根の処理に使える光の波長を毛根部に直接照射して、毛根を焼いていきます。
この毛根は1回で完全に除去することは出来ないので、複数回かけて毛根を次第に減退させていき、最後には発毛しなくなっていきます。
痛みもほとんどなく、時間きっかりで行うことが出来て、さらに費用もあまりかかりません。
なので、比較的安価な脱毛サロンで取り入れられている場合が多いですね。
レーザー脱毛は、高価な上に痛みが生じる場合があります。
レーザー脱毛経験者が光脱毛を行うと、「レーザー脱毛と比べて痛くなくてびっくりした!」という声が多く上がってくるようです。
光脱毛はレーザー脱毛ほどの威力はありませんが、その分安全性には優れています。
今後もメジャーな脱毛方法として、全国に広まっていくことでしょう。
電気脱毛(ニードル脱毛)とは?
電気脱毛は、非常に細い針(ニードル)を毛穴の一つ一つに差し込んで、高周波や電気で毛根を破壊していく脱毛法です。
ニードルは直径0.05~0.15mmと非常に細く、身体への副作用が無いことも証明されています。
レーザー脱毛が出来る前から行われていた歴史のある脱毛法ですね。
この電気脱毛では、施術者がムダ毛1本1本の毛穴にニードルを注入していきますので、時間がかかります。
(技術差にもよりますが、1本あたりの処理時間は、3秒~6秒ぐらいです。)
非常に大きな手間がかかり、時間も要しますので、この脱毛法の場合は、料金がどうしても高くなってしまいます。
また、「毛穴に針を差すので痛いのでは?」と思われる方もたくさんいらっしゃいますが、それほどでもありません。
世間一般的には、毛を抜くときの痛みよりも、痛くない程度だと言われています。
電気脱毛は、毛穴に針を差して高周波や電気を流すので、熱がある時や妊婦さんには施すことが出来ません。
また、施術後はその箇所を十分にアイシングしてあげることで、仕上がりがとても綺麗になります。
レーザー脱毛とは?
レーザー脱毛は、黒色や茶色系に効果のある波長のレーザーを毛根に照射することで、脱毛していく方法です。毛や毛根に直接的にダメージを与えて、脱毛していきます。
表面に出ている毛は15%~20%なので、完全に脱毛するためには複数回の施術が必要になってきます。
一般的には、3回の照射で50%程度、5回の照射で70%程度脱毛できると言われています。(毛周期の個人差により、若干回数が異なってきます。)
1回だけの施術だけでは効果は分かりにくいですが、3回目ぐらいの施術から効果が体感できるようですね。
レーザー脱毛の広告では「痛みが無い」というものも見かけますが、これは明らかに間違いといって良いでしょう。
レーザーを照射する分、どうしても若干の痛みは出てきます。
特に毛の濃い部分では、肌の内側に直接ジワっと感じるような痛みが生じます。
ただ、脱毛が進むにつれて、この痛みは治まっていきますよ。