毎日朝と晩に使う洗顔料には、固形石けんやクリーム、パウダー、泡、ジェルなど色々なタイプのものがありますね。これらは形状によって肌への刺激が異なるので、選ぶ時には注意が必要です。

また、それぞれの形状に囚われず、余分なものが含まれていなくて、しっかり汚れを落とせるものがベストだと思います。以下にそれぞれの洗顔料の特徴をまとめましたので、洗顔料を選ぶ時のご参考になれば幸いです。

洗顔用の固形石けん

浴用の固形石けんよりもお肌に負担をかけないように出来ています。ただし、洗浄力は弱めです。乾燥肌の人には良いかもしれませんが、脂性肌の場合はちょっと物足りないかも。そんな時は、浴用の固形石けんを選んだ方が良いかもしれません。弱酸性のものでなくても大丈夫です。

浴用の固形石けん

余分なものが含まれていないシンプルな固形石けんです。ただし、洗浄力は少し強めで、洗顔に使うとお肌が乾燥しやすくなる場合があります。お肌がつっぱる場合は洗顔用の固形石けんを使うようにしましょう。

クリームタイプ

しっとりした洗い上がりになりますが、それだけ油分が多く含まれています。乾燥肌の人には良いですが、すっきりと洗い上げたい場合は他の形状の洗顔料がおすすめです。

泡タイプ

泡タイプのものは、毛穴の汚れを取り除きやすいです。ただし、泡タイプの洗顔料によっては強い界面活性剤を含んでいるものや、発泡剤が配合されているものもあります。肌への刺激も違ってくるので、選ぶ時には注意が必要かもしれません。

リキッドタイプ

しっとり系のリキッドタイプには、油分が多めに含まれています。洗浄力は比較的弱いものが多いようです。

パウダータイプ

パウダータイプの中には、酵素減顔料があります。酵素を使用したものは刺激が強いものもあるので、敏感肌の人は避けた方が良いでしょう。酵素が配合されていないものは、洗浄力が弱めのものが多いようです。

洗顔をやりすぎるのは危険

洗顔後はお肌がさっぱりするものです。特にスクラブ系の洗顔料を使うと、より爽快感が加わって気持ちよいですよね。

しかし、だからと言って洗顔をしすぎるのはNGです。お肌にとって良くありません。

私達のお肌は、適度に皮脂を分泌することで外界の様々な刺激からお肌を守っています。これはお肌にとっては必要な皮脂です。

しかし、過剰に洗顔してしまうと、お肌にとって必要な皮脂成分まで取り去ってしまい、お肌が乾燥しやすくなったり、外界からの刺激を受けやすくなります。

肌はバランス力が失われてしまい、肌トラブルが置きやすくなってしまうんですね。

洗顔は基本的に、朝1回、夜1回の1日に2回で十分です。午後や夕方ぐらいにTゾーンや小鼻の皮脂が気になる場合は、ティッシュや専用シートで軽く抑えて拭き取るぐらいで良いと思います。

また、日中帯に1回は洗顔したい場合は、石鹸や洗顔フォームは使用しないで、お水だけで洗うようにしましょう。朝の洗顔と比べるとちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、お肌にとってはそのくらいがベストです。

しかしながら、冬場は朝晩の洗顔だけでもお肌が乾燥しやすくなります。このため、化粧水や美容液、保湿クリームなども活用して、乾燥からお肌を守ることも大切です。

また、男性でオイリー肌の人は、洗浄力が強い洗顔料を選びがちです。また、強い力で肌をゴシゴシ擦っている人もいますが、これは肌にとっては逆効果です。

洗顔料は泡立てて、その泡をお肌の上で転がすようにしてやさしく洗い上げましょう。

 

洗顔石鹸は、弱酸性の方が良いの?

”弱酸性”と聞くと、それだけでも肌に優しいというイメージがありますね。何の根拠も無く信じてしまいそうなことですが、これは本当に正しいのでしょうか。

人間の肌は、もともと弱酸性です。

弱酸性とは、微生物や細菌などが進入しにくく、外からの刺激に強い、pH4.5~6.5のことです。

ほとんどの化粧品は、肌と同じ弱酸性で作られていますが、洗顔料やピーリングは効果を上げるために、弱アルカリ性で作られています。

弱アルカリ性の洗顔料を使うと、お肌は一時的に弱アルカリ性になりますが、お肌にはアルカリ性を中和する作用があり、時間とともに元のpH値に戻ってくれるんです。

また、化粧水を使えば、お肌はすぐに弱酸性に戻ります。

従って、洗顔石鹸は弱酸性の方が良い?と聞かれれば、たしかにYESかもしれませんが、必ずしもこだわる必要は無いんですね。