シミは年齢を重ねるにつれて出来やすくなるもので、色がはっきりと染み付いてしまったシミは、美白化粧品などで治すことが難しくなってきます。

じゃあ、あきらめるしかないのかな・・・と考えてしまいますが、実は皮膚科などの医療機関でしみを治療することは十分可能です。

医療機関で出来るシミの治療方法は、レーザーやフォトフェイシャル、ピーリング、レチノイン酸ケアなどがあります。

以下の各ページでは、それぞれのシミの治療方法について、手順や治療期間、金額などをまとめました。

ピーリングでのシミ治療

ピーリングは、肌表目に酸の一種を塗って、古くなった角質を取り除く治療法です。

そして新しく肌が生まれてくるのを促していく治療方法です。

皮膚科で扱うピーリング剤は、市販のものよりも強力なものが多く、肌の奥の部分のトラブルも改善する効果があります。

さらに、しわやたるみ、毛穴の改善にも有効で、ニキビ予防にも役立ちます。

治療費と期間

治療費 1回1万円~2万円
治療期間 2~4週間の間で2回行い、合計10回ぐらい行います。

ピーリングの流れ

1.薬剤を塗ります。

メイクを落として洗顔し、ピーリングの薬剤を塗ります。コットンなどを使って顔全体にピーリング剤を塗っていきます。少しヒリヒリしますが、強い痛みは無いです。(ピーリング剤をつける時は、目元や口元に付けないように注意します。)

2.薬剤を拭き取る&冷却

肌の状態に合わせてしばらく時間をおいてから、薬剤を拭き取ります。(肌を傷つけないように、拭き取る前に中和剤を塗ることもあります。)

拭き取った後は、冷たいガーゼなどで肌を冷やします。

3.保湿

最後に保湿剤を塗って肌を保護します。ピーリング後は有効成分が染み込みやすくなるので、美白成分やビタミンC誘導体が配合されているものが使われることもあります。

 

レチノイン酸ケアによるシミ治療

レチノイン酸ケアは、ビタミンAの一種である「レチノイン酸」を配合した薬を患部に塗って、お肌のターンオーバーを促進する方法です。

コラーゲンを増やす効果もあるので、しわの治療にも度々用いられます。また、くすみやクマにも効果があります。

治療費と期間

治療費 1ヶ月で3,000円~5,000円ぐらい
期間 1日1~2回塗ります。塗る期間は2ヶ月~1年ぐらいで、
薬が強いものか弱いものかによって期間が異なってきます。

レチノイン酸ケアの流れ

1.皮膚科でお薬を処方

皮膚科で受診を受け、レチノイン酸の外用薬を処方してもらいます。塗り方などもしっかりと説明を受けます。

2.患部に塗る

指や綿棒などを使って、患部にお薬を塗ります。

3.医師の診断を受ける

強めのお薬を使っている場合は、1、2週間の1回ぐらいのペースで医師の診てもらいましょう。弱めのお薬の場合は、2、3ヶ月に1度、医師に診断してもらうようにします。

4.効果を確認

前よりもシミが薄くなっているかどうか、効果を確認しましょう。使い続けているうちにお肌も慣れてくるので、少し強めのものに変えても大丈夫になります。これは、医師と相談して決定しましょう。

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レーザーでのシミ治療

しみのレーザー治療は、特定の波長の光を患部に当てて、しみの部分だけを焼いて治療していく方法です。

皮膚の正常な部分にダメージを与えないために、最新の注意が必要になります。表皮を通り抜けて、真皮だけ照射するタイプのサーバーもあります。

しみだけでなく、しわやあざ、ホクロ、くすみなどを取るレーザーもあります。

レーザー治療当日は、患部が赤くなります。そして2、3日後に薄く黒いかさぶたのような状態になります。そして1週間から10日後に黒い皮が剥がれて治療が完了します。

治療費と期間

治療費 しみ1ヶ所に付き、5,000円以上かかります。
ただし、しみの大きさや使用するレーザーの種類によって金額が異なってきます。
期間 通常1回だけで終了します。(シミの深さによっては数回かかる場合もあります。)

レーザー治療の流れ

1.カウセリング

医師の先生にシミの種類や大きさをチェックしてもらいます。レーザー治療が有効かどうか、使うレーザーの種類などが決定されます。

2.下準備

レーザー治療が可能と判断された場合は、レーザーを当てる部分だけ、メイクや日焼け止めなどを落とします。

3.レーザー照射

目を保護するゴーグルを付けて、患部にレーザーを当てていきます。レーザーが当たった瞬間はちょっと痛いです。このため、痛みに敏感な人の場合は、クリームやテープ状の麻酔が使われることもあります。

 

フォトフェイシャルでのシミ治療

フォトフェイシャルは、レーザー治療よりも広い波長の光を当ててシミを治療する方法です。

波長の広い光を顔全体に当てていくのですが、メラニン色素が多い部分になると、そこには光が強く反応し、効率的にシミを取ってくれますコラーゲンを作る働きを活発にしてくれる作用もあって、しみやたるみの改善も期待できます。

治療費と期間

治療費 1クール(5~6回)で20万円ぐらいかかります。
(医療機関によって異なります。)
期間 治療回数は5~6回で3~4週間おきに行います。
期間で考えると4~6ヶ月ぐらいです。

フォトフェイシャルの流れ

1.カウセリング

医師が肌の状態をチェックして、フォトフェイシャルが可能かどうか、適しているかどうかを判断します。

2.ジェルと塗布

顔全体のメイクを落として、洗顔します。その後、肌を保護するジェルを塗布していきます。

3.光と照射

目を保護するアイプロテクター付けて、顔全体に光を当てます。照射時間は、20分~30分程度です。光が当たるときは、注射を刺す時のようなチクっとした痛みがありますが、レーザー治療の場合ほどではありません。

4.アフターケア

光の照射後は、ジェルを取り除き、洗顔します。肌がヒリヒリする場合は、冷やします。