大人ニキビの原因は、思春期ニキビとはちょっと違います。まず、ニキビとはもともと、毛穴の中でアクネ菌が過剰に繁殖して、炎症を起こしたものです。アクネ菌は肌のバランスを整える役割を果たす善玉菌の一種であり、欠かせない成分なのですが、あるきっかけで過剰に繁殖してしまいます。

そのきっかけとは、毛穴がつまることです。思春期の場合は皮脂の分泌が過剰なので、それが原因でニキビが出来ることがほとんどです。

しかし、大人ニキビの場合は、毛穴周りの角質が厚くなって毛穴の出口をふさいでしまうために、ニキビが出来てしまうケースが多いんですね。

この毛穴周りの角質が厚くなる原因は、ホルモンバランスの乱れや免疫など、複雑な要因が絡み合っていることがほとんどです。このため、大人ニキビを治すためには、十分な睡眠を取り、保湿中心のスキンケアを行って、ストレスを溜めないことも必要です。

なお、以下のような内容は逆にニキビを増やす原因になりかねないので、注意しましょう。

1日に何度も洗顔して皮脂を落とす

過度に洗顔してしまうと、お肌に必要な皮脂までも落としてしまい、肌が乾燥して角質が厚くなります。洗顔は朝晩の1日2回で十分です。

オイルタイプのメイク落としでクレンジングする

洗浄力が強いメイク落としは、できれば避けた方が良いでしょう。刺激の強いメイク落としは、逆にお肌を傷つけてしまいます。

洗顔後に化粧水しか付けない

ニキビ肌でも保湿は必要です。乾燥すると角質が厚くなって毛穴を塞いでしまうので、保湿美容液でお肌をケアするようにしましょう。

なお、個人的におすすめなのが、ビーグレンなどのビタミンC誘導体配合の化粧水をなじませることです。ビタミンC誘導体には、余分な皮脂の分泌を抑える働きもあります。ニキビ跡も目立たなくする効果も期待できるので、ぜひ活用しましょう。

ニキビの外因性と内因性

ニキビが出来る原因には、外因性と内因性があります。内因性の要因としては、睡眠不足や栄養バランスの偏り、ホルモンバランスの変化などがあります。

また、外因性の要因としては、皮脂や汗などの皮膚の汚れが残ってしまうことや、活性酸素の分泌、肌に合わない化粧品・スキンケア用品の使用などがありますね。

この他にも、内服薬や外用薬などの使用や、乾燥した場所に長時間いることなどもきっかけになりやすいです。

これらのいくつかの要因が重なりあって、白ニキビや赤ニキビ、黒ニキビが出来てしまうのです。

ニキビが出来る原因として心得ておきたいのが、ニキビが出来る原因は1つに絞ることができないことです。ニキビが出来るときは、上記のいくつかの要因が積み重なっている場合が多いんですね。

ただ、人によっては十分な睡眠と取るようにしたり、スキンケア用品を変えただけで改善することもあります。これはおそらく、1つの要因を取り除いたことにより、その他の要因も相乗的に取り除かれたと考える方が無難です。

また「ニキビなんてものは放っておけば自然に治る」と考えている人もいますが、この考え方は危険です。なぜなら、ニキビが出来てしまったときにその要因が改善しないと、ニキビがさらに進行してしまって、酷い炎症を起こしてしまう可能性があるからです。

このため、ニキビが出来てしまったときには、自分の生活習慣や食生活を見直して、思い当たる要因を改善していくようにしましょう。

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ニキビの現状

今現在、日本では約290万人の方々がニキビに悩んでいると言われています。ただ、ニキビは若年層で出来る場合が多く、一時期は出来たものの、キレイに治って悩まなくなったという人もたくさんいます。ニキビに悩んだことが経験を問うと、男女問わず日本人の約80%が悩んだ経験があるそうです。

ニキビは10代後半から20代にかけて出来やすくなりますが、30代、40代でももちろん出来ます。いわゆる大人ニキビと呼ばれるものですね。

ニキビは、医学的用語で言うと、尋常性麻瘡と言います。これは、10代後半から出来るというものではなく、条件がそろえば年齢に関係なく出来てしまうものです。

ニキビが出来る原因は、毛穴に皮脂などが詰まってしまうことです。皮脂が詰まってしまうとその周囲が赤く腫れてしまったり、細菌感染して膿んでしまうこともあります。

そしてニキビを気にして触ったりしてしまうと、皮膚の表面に存在している常在菌に感染し、皮膚に炎症を起こしてしまいます。こうなるとニキビによる炎症が治っても、ニキビ跡が残ってしまうのです。

ニキビ跡は、通常のニキビよりも治りにくいものです。きちんと治さないと、ニキビ跡がボコボコと残ってしまうことにもなりかねません。さらに、ニキビ跡が色素沈着を起こして、シミになってしまうこともあります。