今は美しい男も、モテる時代です。ワイルド感も大切ですが、それが活きすためには、前提として清潔感も出していかなければなりません。
清潔感を出すために大切なのは、まずはお肌から。毎日のスキンケアをしっかり行って、爽やかな清潔感を身に付けていきましょう。
男の体臭の原因
体臭には、皮脂系を汗系の2つの臭いがあります。皮脂系の臭いは、加齢臭のような臭いと、肌から出ている皮脂が酸化して出来る臭いがあります。汗系の臭いはさらに2つのタイプがあって、ひとつはワキのしたの汗の臭いなどのツーンとした臭いと、もう1つは足の裏などの蒸れたような臭いです。なぜ、この2つに違いがあるのかと言えば、それは汗が出てくる場所が違うからです。
足の裏のニオイなどを作るのは、エクリン腺と呼ばれるもので、これは全身にあります。また、ワキの下のニオイをつくる汗はアポクリン腺と呼ばれる部分から出ていて、ワキの下以外では、耳や陰部などにあります。このアポクリン腺というワキの下のニオイを作る汗腺は、男性の方が発達しているのが事実です。しかも、皮脂腺は男性の方が大きく、たくさん皮脂が出ています。つまり、男性は女性よりもニオイを放つ要素が多いのです。
体がニオイを発するのには、他にも要素があります。フェロモンという言葉を耳にすることがよくあると思いますが、フェロモンとは男性が女性を、女性が男性を惹きつける世の中に2つとない天然の香水のことです。これは男性ホルモンや女性ホルモンによるもので、男性と女性のニオイの差を作っています。このため、男臭さは女性を惹きつけると言えます。
しかしながら、あまりにもニオイた強い場合は、逆に悪い印象を与えてしまいます。清潔感を保っている上での男のニオイならまだしも、不潔感からくる男のニオイでは、フェロモンの効果が半減してしまいます。このため、清潔感だけは心がけていくように心がけたいものです。
ワキガの判定と、その対策
ワキガの有無は、耳アカで確認できるという話があることをご存知でしょうか。耳とワキにある汗腺は、共にアポクリン腺です。そのため、ワキガの判定に「耳アカ」が目安とされています。
耳アカには2つのタイプがあり、ひとつは乾燥してカサカサしているもの、もうひとつは湿っていてニオイが強いものです。日本人の耳アカは、カサカサ系が主流です。
しかし、もし耳アカが湿っている場合は、ワキと同じ種類の汗腺が多いことが考えられ、ワキガである可能性が高くなります。ワキガの人は、耳アカが決まってしっとりしています。耳アカがカサカサしているようであれば、体のニオイが強くても、ワキガのニオイではなく、ただの体臭であると考えられます。
<その他のワキガかどうかの判断材料>
〇洋服のワキの部分が黄色くなるかどうか
ワキガの原因となる汗は、色がつきます。
〇脇毛が多いかどうか
脇毛が多いと、ニオイの原因になる汗腺も多くなります。
〇ワキの下の汗に粘り気があるかどうか
〇体の全体にかく汗は、サラサラと水っぽいものが多いですが、ワキガの汗はやや粘り気があります。
家族の誰かがワキガかどうか
ワキガは20~30%の確率で親子遺伝すると言われています。
<ワキガの対策>
ワキガのニオイを周囲の人に感じさせなくするためには、まずは清潔にすることが大切です。体を洗うときはデオドラント効果のある薬用石鹸などで、朝晩キレイに洗うとか、汗をかいたら、ニオイに変わる前にワキの下をふくようにしましょう。下着も汗を吸い取りやすいものを選べば、ニオイは軽減されるはずです。
特に夏場は汗をかきやすいので、面倒くさがらずに、小まめにケアを続けることが大切です。汗取りシートや消臭スプレーを持ち歩いたりして、小まめにケアを行いましょう。
また、脂質や動物性の食材を取り過ぎないことも、大切なポイントです。ニオイになりにくい野菜中心の食生活に切り替えるだけでも、ニオイは軽減すると言われています。
肌の老化を防ぐために
女性に限らず、人間は年齢と共に肌が老化していきます。特に、水分が少なくなって肌がガサガサしてきたら要注意です。この状態のまま何もケアをしないで放置しておくと、カサつきがシワの原因になり、さらには肌老化へと進んでしまう恐れがあります。
さらに、部分的なドライ肌の人は、その部分にシワが出来やすく、年より老けて見えることも多いです。カサカサとしたドライ肌の場合は、アンチエイジングを目指したスキンケアが必要です。洗顔料で脂分を落としすぎない、肌にマイルドなものをセレクトするのも忘れないようにしましょう。
また、石鹸は肌が乾燥することがあるので、アミノ酸系の洗浄料を使った洗顔料など、潤いを残しながら洗えるものがお薦めです。洗顔後、顔がつっぱると感じるようであれば、洗顔料を変えてみましょう。洗顔後の保湿も忘れてはいけません。
肌老化を防ぐために最も大切なのは、抗酸化作用によって活性酸素の悪影響を防ぐことと、保湿効果の高い成分を使って、潤いをたっぷり与えてあげることです。洗顔後に化粧水を付けるのは当然ですが、その後は乳液よりも、しっとりするクリームを付けた方が良いです。それでもカサついてしまう場合は、クリームの前に乳液をつけるとか、特に乾燥する部分に美容液をつけるようにしましょう。
化粧品を探すときの目安は、製品の説明に「ハリを保つ」といったことが書いてあれば、その多くはアンチエイジングを意識した商品だと言えます。それに加えて、「保湿」とか「しっとり」、「潤いを与える」などの保湿効果をしっかりと明記しているものを使っていきましょう。
抗酸化作用のある成分としては、ビタミンEやポリフェノールが含まれるハーブ(植物)エキスが配合された化粧品もおすすめです。
保湿剤には、プロピレング、グリセリン、BG、ソルビトール、乳化Na、PCA-Naなどがありますが、一番有名なのはヒアルロン酸かもしれません。