皮膚科などで受けるニキビ治療法の1つに、超音波導入があります。

超音波導入とは、その名の通り、超音波振動を利用したものです。超音波振動を使って皮膚に一時的に空洞を作って、有効成分を流します。これによって、お肌の深い部分まで有効成分を届けることができます。

超音波振動によって得られる効果はそれだけではありません。振動によって、肌細胞を流れる血液や体液の循環を良くし、新陳代謝を活発にしてくれます。これによって、ニキビ等の肌トラブルを予防する効果もあるのです。

その他、お肌のリフトアップや毛穴の引き締め、皮下脂肪の燃焼、毛穴の中に老廃物の排出にも効果があります。

超音波導入を用いた手法は、ニキビ治療だけではなく、しわ・たるみ、皮膚の老化、老人性色素斑、肝斑、くすみ、肌のかさつきにも効果があります。

また、超音波導入は、その他の主用なニキビ治療法と合わせて用いられることがあります。

例えば、超音波導入とイオン導入を同時に行うことで、さらに強力に、お肌の奥まで有効成分を届けることができます。

また、超音波導入をケミカルピーリングの前に行うことで、ケミカルピーリングの治療効果もアップするケースが多いようです。

まずはお肌の状態を医師に診察してもらって、最も効果的な治療法を選択したいですね。

ニキビの様々な種類

ニキビには様々な種類があり、その症状も多種多様です。既にご存知の通り、ニキビができる場所は毛穴の中です。特に脂性肌の場合は、男性ホルモンの増加などの理由で皮脂腺の働きが盛んになります。従って分泌される皮脂が多くなります。

ここで大切なのが、皮脂がきれいに排出されているかどうかです。皮脂が外までキレイに出てくれば、ニキビになることはありません。しかし、不十分な洗顔で毛穴の汚れが取り除かれなかったり、化粧やアカなどで毛穴が詰まる状態になってしまうと、どうしてもニキビが出来やすくなります。

皮脂やアカなどで毛穴が詰まった状態は専門用語でコメドと言い、一般的には黒ニキビや白ニキビと言います。

毛穴が閉じて盛り上がって白く見えるのが白ニキビで、毛穴が開いて詰まった皮脂やアカが黒く見えるのが黒ニキビです。

このような白ニキビや黒ニキビを放置していると、詰まった皮脂やアカにアクネ桿菌が増殖して、炎症が起きてしまう場合があります。これが、赤く虫に刺されたような状態になる、赤ニキビです。

この赤ニキビをそのままにしていると、炎症がひどくなってしまって周囲の組織にまで炎症が広がるので注意が必要です。また、赤みが気になってしまってニキビをつぶすと、組織が傷ついてしまいます。炎症やつぶした跡がケロイドやクレーターになってしまうと、とても治りにくくなってしまうので注意が必要です。

このように、一口にニキビと言っても、その内容や段階は様々です。ただ、1つだけ言えることは、ニキビが出来そうになったら早急に手を打つことと、ニキビが出来ないような日常生活を送ることです。このサイトの内容を参考にして頂き、ぜひニキビの悩み知らずな毎日を手に入れて頂ければ幸いです。

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ニキビの四段階進行

ニキビは誰でも、突然できるというものではありません。段階を踏んで少しずつ進行していくものです。基本的には、コメド⇒丘疹(きゅうしん)⇒膿ほう⇒のう腫の順番で進行していきます。

1.コメド

皮脂や角質が毛包に詰まって、小さく盛り上がった状態です。コメドには、毛穴が開いて中央が黒い黒ニキビと、白ニキビと呼ばれる毛穴が塞がったものの2つの種類があります。いずれもこの段階ではまだ炎症が起こっていません。このまま治ってしまう場合もありますが、炎症を起こしてしまうと更にニキビが酷くなってしまうので注意しなければなりません。

2.丘疹

コメドにもっと皮脂が溜まってしまい、炎症を起こして赤くなったニキビです。活性酸素によって皮脂の酸化が進んでしまうと、炎症は周囲は肌の深部にまで広がってしまいます。

3.膿(のう)ほう

丘疹がさらに悪化してしまい、化膿した状態です。赤みが強くなり、腫れて熱を持つことすらあります。膿を持った状態であり、この時に無理に潰してしまうと、ニキビ跡の原因になり兼ねません。

4.のう腫

皮膚の深い部分にまで入り込んで、固いしこりのようになるニキビです。触ると痛みがあり、治るまでには時間がかかります。自己流のケアは危険なので、すぐに皮膚科のドクターに診てもらうことをおすすめします。