シミは皮膚の一部にメラニン色素が異常に増えた状態です。このメラニン色素を増やしてしまう最大の要因が紫外線であることが近年明らかになってきています。

シミを防ぐためには、UVケアをしっかり行うことが大切です。女性の場合は特に排卵から次の生理が始まるまでの黄体期の間にシミができやすいと言われています。

シミに対するセルフケアとしては、美白化粧品が大切です。美白成分として今一番効果が期待されているのはビタミンC誘導体です。ただし、美白化粧品の主な作用はメラニン色素の産生を抑えることです。紫外線を浴びてメラニン色素が作られ始めるときに使うのが最も効果的です。

出来てしまったシミにはピーリングも行われますが、角質を剥ぐことでしみを薄くしようとするので、肌の丈夫な人じゃないと後から何かトラブルが起きない心配です。ピーリング後の肌は紫外線に弱くなるので、今まで異常に紫外線対策はばっちり行わなければいけません。

化粧品では消えないシミをどうしてもキレイにしたい場合は、やはりプロである医療機関で診てもらうのが一番です。皮膚科での治療は塗り薬が基本ですが、最近では皮膚の生まれ変わりを早めるレチノイン酸や強力な漂白剤であるハイドロキノンなども使われています。

病気の範囲に入るようなアザの場合はレーザー治療が行われる場合もありますが、美容目的の場合は安全性の高いフォトフェイシャルやデルマトロンが効果的だと言われています。

日焼け止め(サンスクリーン剤)について

サンスクリーン剤とは、日本語に直すと「日焼け止め」です。使用するときは、紫外線をどれだけ浴びるかを考えて、適したものを選ぶようにしたいですね。

このサンスクリーン剤で頻繁にみる表示の中に「SPF」と「PA」がありますね。それぞれの役割は以下の通りです。

SPF

B波の防止効果を示す数値です。SPFの後に数字が付いているのですが、この数字はB波の影響を何分間防げるかという意味を表しています。

もし、SPF1の場合は、約20分間防ぐことができます。もしSPF9の場合は3時間になる計算ですね。この数字は50まであり、数字が上がれば上がるほど、長時間紫外線カットの効果が持続することになります。

しかし、汗や水によって流されてしまうこともあるので、暑い夏は何度か塗りなおす必要があるでしょう。

PA

紫外線A波の防止効果を示す数値です。何も塗らない状態を比較して、2~4時間後の肌の反応を測定したものです。防止効果が高い順に「+++」⇒非常に高い、「++」⇒かなり高い、「+」⇒ふつうとなります。

このサンスクリーン剤に含まれる成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。紫外線散乱剤は、肌の表面に薄い膜を作り、鏡のように紫外線を散乱、反射させます。紫外線吸収剤と比べて刺激は弱いですが、肌が乾燥する場合もあります。

紫外線吸収剤は、紫外線を肌表面で吸収して熱エネルギーに換え、体内への浸透を防ぎます。肌荒れの原因になることもあります。

このように、サンスクリーン剤は肌への刺激がゼロではないので、紫外線カット効果があるパウダーファンデーションと併用すると良いかもしれません。

スポンサーリンク

 

日焼け止めの塗りすぎに注意

お肌に悪影響を及ぼす外敵の1つに、太陽光線から発せられる「紫外線」がありますね。紫外線は、UVAとUVB、UVCの3つに分かれますが、このうち地表まで到達するのは、UVAとUVCです。

お肌は紫外線を浴びると肌細胞が傷ついて、メラニン色素を生成します。このメラニン色素がシミやくすみの原因になっていることは、もう周知の事実でしょう。また、紫外線はコラーゲンも破壊してしまい、肌のハリや弾力までも奪ってしまいます。紫外線はお肌に蓄積するものですから、毎日きっちり日焼け止めを塗るのがベスト!と考えられがちですが、そこにはある落とし穴があるんです。

実は、強力な日焼け止めの中には、紫外線をカットする成分の他に、肌に吸収させると接触皮膚炎を起こす可能性があるものが含まれているからです。さらに、日焼け止めは一度塗ると落としにくいため、きちんと洗わないと肌トラブルを起こす危険性もあります。

最近の化粧品には、日焼け止め成分が含まれているものもあります。日焼け止め成分が入っている化粧品を使うときは、日焼け止めの重ね塗りをしないなど、大量の日焼け止めを毎日塗るのは、逆に避けた方が良いでしょう。こう考えると、日焼け止めの使わない紫外線対策(日傘や帽子、サングラスなど)が一番良いのかもしれませんね。