一昔前に流行った洗顔法の1つに「スクラブ洗顔」がありますね。

「古い角質をきれいさっぱり取り除ける!」とか「洗顔石鹸だけでは落とせない汚れを、根こそぎ綺麗にしてしまう!」などの宣伝文句で登場し、何となくお肌をきれいにできるようなイメージがありました。

しかし、このスクラブ洗顔が本当にお肌に良いのかと言えば、そうとは限りません。

私達のお肌の汚れは、通常の洗顔石鹸でも十分に落ちるものなのです。

例えば油のついた食器やフライパンを洗う場合、普通の洗剤でスポンジを使って洗っただけで、十分に汚れが落ちますよね。この時にタワシを使ってゴシゴシ擦るようなことをしてしまえば、フライパンに傷をつけてしまいます。

お肌のお手入れも同様です。普通の洗顔料でも十分に落ちるのに、スクラブ専用の洗顔料を使って、しかもゴシゴシお肌を擦るように洗ってしまったら・・・。お肌はとても大きなダメージを受けてしまいます。

スクラブ洗顔料は極端に言えば、軽石でお肌を擦っているようなものです。頑固な角質がこびり付いている時であれば効果的かもしれませんが、毎日使い続けてしまったらお肌がボロボロになってしまいます。

通常の古くなった角質や皮脂汚れは、一般的な洗顔料や洗顔石鹸でも十分に落ちるものです。どうしてもスクラブ洗顔料を使って頑固な毛穴汚れや古い角質を落としたい場合は、洗顔後の保湿ケアを入念に行うようにしましょう。

洗顔するときはお水が良い?それともぬるま湯?

洗顔をする時、お肌に優しそうに感じられる「ぬるま湯」を使っている方は多いと思います。お湯がお肌を温めてくれるし、お肌に刺激も少なそうで良さそうに思われがちですが、洗顔の時にに一番良いのは、ズバリ、常温の水です。お水を温めたりしないで、水道から出てくるお水をそのまま使うのがベストなんです。

なぜなら、私達の顔のお肌は常に外気にさらされています。春夏秋冬の温度変化に合わせていつも刺激を受けており、環境に適応する能力はとても高いんです。冬は冷たくなり、春は少し温かくなる。もともと四季に対する能力がしっかりと備わっています。

温度刺激で毛細血管が収縮したり、顔のお肌の筋肉が緊張するなどの心配がありますが、これらはお肌の運動に丁度良いものです。冬に温かいお湯で毎日洗顔をしていれば、お肌が逆に運動不足になってしまいます。逆に冬にお水で洗顔することは、慣れてしまえば逆に気持ちよくなります。

また、冬にぬるま湯で洗顔することは、少なからずお肌に悪影響を与えている可能性があります。冬はその他の季節に比べて汗をかきにくく、皮脂の分泌量も必然的に必然的に少なくなります。このため、お湯を使って洗うと皮脂腺までが取れてしまい、お肌がカサついてしまうのです。

これは、湯沸し器が無かったころの人たちの肌状態と、今現在の人たちの肌状態を比べた臨床観察に基づくことなので、非常に信憑性も高いと思います。

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朝洗顔の必要性について

朝は夜と比べてお肌の汚れが少ないですが、Tゾーンなどは皮脂がべっとり付いています。特に10代、20代は皮脂の分泌も盛んなので、この皮脂を取る意味でも、朝の洗顔は必須だと言えるでしょう。

洗顔するときは時間が無いからといって手早く済ませずに、洗顔石鹸をしっかり泡立てて優しく皮脂を取ることが大切ですね。

しかしながら、もともと乾燥肌の人の場合は、朝にしっかり洗顔すると日中帯に乾燥して仕方無いことがあると思います。冬場などは特に乾燥するので、お肌が傷みやすい状態になります。

これを防ぐためには洗顔後にしっかりと保湿ケアをすることも大切ですが、洗顔の時に「洗顔石鹸を使わない」という選択肢もあります。皮脂は天然の保湿成分でもあるので、これを残しておくことで乾燥からお肌を守ることができます。

もしどちらが良いかわからない場合は、それぞれの方法を試してみて、お肌が調子良い方を選択するようにしましょう。そしてもし、朝に洗顔石鹸を使わない方法を選択した場合は、夜は洗顔石鹸をしっかり泡立てて、丁寧に洗顔するようにしましょう。

過剰な皮脂が残ってしまうと、毛穴が詰まってニキビや肌荒れの原因になることもあります。そうならないためには洗顔がやはり必要になるので、せめて1日1度の洗顔はしっかりと丁寧に行いたいですね。

朝洗顔の必要性は、その人が乾燥肌かどうか、また季節によっても変わってきます。もし乾燥肌が続いている場合は、日頃の洗顔料に問題がある可能性もあります。洗顔は毎日行うものなので、自分に合うぴったりの方法を見つけることも大切です。

少しずつ変化を加えて、自分にとって最適な洗顔術を導き出していきましょう。